男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「つ、つかれたー」

「お疲れ、フラン」



城の共有スペースでフランたちを迎える。
生活も塔から出て城にうつった。

だから、皆と顔を合わせるのも減ってしまう。
それが嫌だから仕事が終わった後はここで落ち合うことになってる。


仕事、・・・なんて私は今なにもさせてもらっていないのだけど。




「ノアは?」

「ノアは、あと少し面接者の剣の手合せが残ってる」

「そっか」



レオの前にそっとコーヒーを差し出す。
自分にもコーヒーを入れるとフランの隣に座った。




「レオさまの、想い聞いたって?」

「・・・聞いたの?」

「うん。だから、ユキは騎士の任から外すって言ってた」




皆にも、そう伝えたんだ。
私、もう戻る場所なくなっちゃったのかな。



わかってる。
レオが私のために言ってることも。
レオの想いも、わかるから私は何も言えない。





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