男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「使える駒は、使うべきです。そんな容易い任務ではないはず!信用のおける騎士を、できるだけ連れて行くべきじゃないんですか?」
「ユキ・・・」
フランが、心配そうに私を見る。
甘えればいいのかもしれない。
レオの想いを受け止めて。
レオの気持ちを汲んで。
でも、私は。
「私は、騎士だから」
騎士として、覚悟を決めてここにいる。
「王としての決断を、求めます」
自らレオの手を放すような。
レオを突き放すような。
胸が痛いよ。
それでも、決めたから。
レオの笑顔を護るって。
そう、決めたから。
私は護られちゃいけない。