男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「必ず生きて戻る」
「はい、王さま」
「お前たちも、だれ一人欠けることなくだ」
再度開かれた国民への任務遂行の意思決定。
そして今日、とうとうその日がやってきた。
騎士の衣装を身に纏い、腰には剣を刺し私は覚悟を決める。
あれから、レオは私と話してくれなかった。
王として私に接し、騎士として私を扱った。
それでいい。
私がそれを望んだんだから。
レオが、任務に集中してくれたら。
絶対に、成功させなければいけない。
私の騎士としての目標のためにも。
レオの笑顔を護る。
それには、成功が絶対条件だ。