男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「なにがあっても、絶対守るんだから」
そう言い残し、私は自分の部屋に入った。
私にできる事はそれくらいしかないの。
レオのために。
私に騎士という居場所をくれたみんなに返せることは。
騎士でいること。
レオを護ること。
そう信じるんだ。
「・・・っ」
感情が言うことを聞かない。
声を押し殺す。
泣くな、泣くな、泣くな。
震える身体をぎゅっと抱きしめて。
ズルズルとその場に座り込んだ。