男装騎士~あなたの笑顔護ります~
あの声は、誰かに似ていた。
声は幼く子どものような声だったけど・・・。
あの声は、レオ・・・?
僕を助けて・・・・
そう叫んでいたのは、レオ?
レオが、私を呼んだ?
わからない。
でも、そんな事よりも、皆を起こさなくちゃ。
きっとみんなも、私みたいに幻覚を見ている。
夢の中に引きずり込まれる前にみんなを・・・。
「レオ!レオ、起きて!お願い!」
皆を順番に叩き起こしていく。
何度も名前を呼び、身体を揺さぶるとみんな順々に起き上っていく。
「な、・・・なんだったんだ」
「夢・・・?」
皆混乱している。
無理もない、だってあんなリアルな・・・。