男装騎士~あなたの笑顔護ります~
でも、思い出したのは。
それでも、こうして戻ってこれたのは。
この世界が大切で、護りたいものがあるから。
きっと、そうだよね。
「みんな、いこう。きっと、この先に本当にあるんだよ。すべてを終わらせるためのものが」
「・・・ああ」
立ち上がる。
立ち止まってはいられない。
護りたいものがある。
国とか、国民のみんなとか、私にはそんな大それたことは言えない。
だから、私はレオを護りたい。
国を護ろうとしているレオを護る。
恩返し、と称して。