男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「あ、ユキ!目が覚めたか?」
「あ・・・ノア。それに、フランも」
「よかった。ごめんな、ノア。戦いになると見境なくって」
「ううん。私こそ、迷惑かけてごめんね」
心配そうな二人。
きっと、ノアは責任を感じているんだろう。
心なしか、元気がない。
「ごめん・・・。俺、お前の実力を知りたいって思ってただけだったのに、つい本気になっちまって」
「そうなんだ。本気だったの?」
私には、まだ手加減していたように感じたけど。
「途中までは。でも、最後の一撃は本気だった。・・・マジごめん」
「ノアを本気にさせるくらい、ユキが強いってことだよ。すごいね、ユキ。女の子なのに!」
「そんなことないよ・・・。・・・・・え、ええ!?」
フランの言葉、思わず聞き流すところだった。
あまりにもサラッというから。
今、なんて?
今、女の子って?