男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「どうすれば、いい」



レオが聞く。
私も、それが知りたい。

もし、本当に私自身が勝てたとするなら。
私が、助けられるかもしれないってことでしょう?




≪・・・この剣で気の真ん中を貫け・・・≫




精霊が手をかざすと湖の中から一本の剣が浮かび上がってきた。
その剣はそのままレオの目の前に飛んできた。

レオが剣を手に取る。




「貫けばいいのか」

≪そう≫




レオは、グッと剣の柄を握りしめる。
一度剣を振ると両手で握りしめ、木の前に立った。



グ、と力を入れ構えると、木に剣先を向ける。
バチバチと強い抵抗を見せる木。
レオが力を込め、声を漏らしながらその木に剣を突き刺す。





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