男装騎士~あなたの笑顔護ります~
だから私、生きてるんだ。
でも、仮死状態・・・。
ここにいたら、大丈夫ってことなのかな。
「だからね、ユキ、ずっと僕と一緒にいてね」
「・・・ずっと?」
「うん!そのために僕、ユキを呼んだんだから!」
「呼んだ・・・?」
セイくんはニコニコ笑ってる。
ずっとここに。
もう、レオに会えないってこと・・・?
でも。
どっちにしても、すべて終わったらレオの前から消えるつもりだったし。
それが早まっただけ、なんだよね。
これで、よかったのかな。
「嬉しい!もう一人じゃない!」
セイくんが甘えるように抱きついてくる。
私はそんなセイくんを抱きとめて小さく微笑んだ。
これで、よかったんだ。
そう言い聞かせるように。