男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「行かせないよ」
腕を引かれた。
もう少しで水面に近づくというのに。
あと少しで・・・。
私は下を見る。
セイくんが険しい顔をして私の手首を掴んでいた。
「セイくん・・・」
「行かせない」
「でも・・・」
会いたい。
この声は、だって。
レオ・・・。
あの日から、どれくらい経ったんだろう。
私に会いに来てくれたに違いないのに。
「ユキ」
ほら、呼んでる。
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