男装騎士~あなたの笑顔護ります~
幸せの在りか
「・・・ごほっ・・・ごほっ・・・」
私の身体は、湖の外に投げ出された。
重力が、ずっしりと体にのしかかってくるように体が重い。
レオ・・・。
来て、くれるかな・・・。
私、どれくらい持つんだろう。
レオがくるまで、お願いもって・・・。
「・・・はぁ・・はぁ・・・」
消えていく命の灯を感じる。
このまま、死んじゃうのかな。
びっしょりと濡れた身体が、心の芯まで冷やしていくようで。
ああ、短い人生だったな。
でも、最高に幸せな人生だったよ。
愛する人に出会えた。
愛する人を、護れた。