男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「ユキが残ってくれて本当にうれしいよ!」
「はは」
「でも、本当によかったんですか?」
「グレン・・・。うん。もう決めたから」
この世界で生きる。
大好きなレオと、大切な仲間たちと一緒に。
レオは、あれから照れ臭いのかあまり近寄ろうとしない。
あんなに熱く愛を囁いたくせに。
「ユキ」
考えていたら、突然レオに声をかけられた。
もう、いつも突然なんだから。
「なに」
「・・・城に戻ったら、話がある」
「話・・・?」
「俺の部屋に来い」
執務室、ではなくてレオの部屋?
いったい、なんの話・・・?
聞きたかったけど、もうその時にはレオは先を歩いていた。