男装騎士~あなたの笑顔護ります~
でも、あのままじゃやっぱりいやだ。
私の気持ちだってレオに伝えたい。
このまま、隣国のお姫様と会って意気投合なんかしちゃって。
私が返事をしないばっかりに、レオに呆れられちゃって・・・なんて。
絶対に嫌。
後悔しないって決めた。
「レオ!」
執務室に向かう途中、廊下でレオに出会った。
レオは正装で装っていて、慌ただしそうだ。
「ごめん、忙しい?」
いざ目の前にすると、少し怖気づく。
ドキドキと胸が鳴る。
「ああ、でも、少しなら」
「じゃ、じゃあ・・・少しだけ」
「ああ。俺の部屋に行くか」
レオの後を追い、レオの自室に向かう。
レオは、どう思ってるんだろう。
普通だ。
気まずいと思ってるのは私だけ?