男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「私はレオに相応しくないんじゃないかなぁ・・・。私がレオの隣にいることは、レオにとっては、きっと足かせになって、レオが作ろうとしている未来の・・・為にならないんじゃないかな・・・」
何度も想像してみた。
私がレオの隣にいること。
王さまであるレオの隣に並んで王妃としてレオと同じ位置に立つ。
「だから・・・」
「余計なことを考えるな。お前は、俺の側にいればいい。俺が王だとか、先の事など、考えるな」
「・・・っ」
「お前は、俺が幸せにすると決めたのだ。故郷を捨て、この国に残るといてくれたその時に、俺がそう決めた」
力強い声に心が震える。
幸せに満ちてく。
愛に包まれてる。
「お前は、どうしたいんだ」
「私は・・・、」
私は・・・。
そんなの、決まってる。
「レオの側に、いたい・・・っ」