男装騎士~あなたの笑顔護ります~
レオと、マリア姫は最終日、共に城下におりた。
私たちも護衛としてついて行く。
レオはマリア姫をエスコートし様々な場所に案内していく。
マリア姫も、終始笑顔でとても楽しそうだった。
並んで歩く姿はとても絵になって。
お似合いだと、思ってしまう。
ガタっ
わずかな音に顔を上げる。
レオとマリア姫の側、工事のための足場を組み立てている縄が緩んでいるのが見えた。
危ない!
「レオ!マリア姫!危ない!」
私はとっさに二人の身体を突き飛ばす。
そして、自分の身体を庇うため剣を鞘ごと抜き構えた。
ガタガタガタ!!!!
大きな音を立て、私の上に崩れた足場が落ちてくる。