男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「レオさま!危険ですから!」
「うるさい、ユキが!ユキが下に!」
俺は崩れた足場に駆け寄り、一つ一つよけていく。
俺を止めようとしていたグレンだったが、言っても仕方ないと判断したのか一緒に足場を崩していく。
「急ぎましょう。持ちこたえていたとしても、時間がたてば・・・」
「ああ」
どうか無事でいろ。
どうしていつもお前は俺を護る。
いつだって、俺を護りたいと。
俺の立場がそうさせるのか。
そんなもの、気にしてほしくないのに。
それでもお前は、俺を護ってくれるんだな。
いつか、俺がお前を護れる日は来るのだろうか。
「ユキ!いた!」
向こう側から崩して言っていたフランが声を上げた。