男装騎士~あなたの笑顔護ります~
次の日から、本当にノアの特訓が始まった。
ノアは、剣術にもたけているらしい。
それでも、拳の勝負が一番いいと普段は拳で戦っているらしいけど。
それはそれで、凄い。
「まだまだ!ほら、まだ腰が引けてるんだよ」
「だ、だって!真剣なんて持ったことないし!下手したらノア、ケガどころじゃないんだよ!?」
特訓の時から実際の剣、とはいえ魔力の石を埋め込んでいないものを使っての特訓。
真剣なんて初めて持ったから、その重みになかなかついていけないのだ。
「お前、そんなんで俺に一撃くらわせる気か?おいおい、バカにすんなよ」
「もう!そんな言い方ないでしょ!」
「もっと男らしく堂々としろよ。男としてやるって決めたんだろ!」
「わ、わかってるよ!」
スパルタすぎるよ!!!
フランは相変わらず見学してるし。
助けてくれる様子は、ない。
でも、やらなきゃ。
やるって決めたのは私だ。
そうだ。
逃げなかったのは私なんだ。