男装騎士~あなたの笑顔護ります~
カキン!!!
気づいたときには、剣は私の手から吹き飛ばされ床に突き刺さる。
私は肩で大きく息をしていた。
なにが、起きたんだろう。
「はあ・・・はあ・・・」
「・・・上等だ」
「え・・・?」
ノアが、剣を肩に担いでそう笑った。
私、剣を吹き飛ばされたんだよ?
「今俺は、力技で剣を吹き飛ばすしかできなかった。力では、お前が俺に勝てるわけがない。そこまで俺を追い詰めれたお前は、上出来だよ」
「え、ほんと・・・?」
「まあ、でも。まだ尻込みしてるのは感じるからな。何度か実践を交えたら少しは慣れるだろ」
ノアはそう言って私の頭をポンポンと叩く。
少し、認めてもらえたのかな?