男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「すごかったよ、ユキ!」
「フラン・・・」
「昨日といい、今といい、ユキって本当に強いんだね!」
「そんなことないよ、負けてることには変わりないし」
やっぱり、格の違いを感じる。
命をかけて戦ってきた彼らと、勝負の世界で戦ってきた私。
違って当然だ。
「フラン、私・・・強くなるね」
「ユキ?」
「ううん・・・。俺、強くなるから」
決めた。
この世界に私が来た意味があるなら。
今、私がこうしてここにいる意味があるのなら。
必死にくらいついてやるんだ。
この世界に、私が必要になるくらい。
私がいなくちゃいけないって思われるくらいに。