男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「ユキ」
グレンが、低い声でいう。
私はふて腐れた顔のままグレンを見る。
「なにをしているんです」
「・・・ごめんなさい。でも」
「あまり目立つことは避けてください」
私だって、目立ちたくなんてなかったけど。
あんな風に言われっぱなしは性に合わないんだ。
「わかってる。ごめん」
それでも、私は冷静でいるべきだったのかもしれない。
頭に血が上るとこうだから嫌だ。
「ユキ、大丈夫?」
「あ、うん」
「ユキ、凄く男らしかったよ」
フランに言われ、恥ずかしくなる。
なんか、嬉しくない~!