ハツコイ☆〜真面目チャンと凶暴クンの恋物語〜

パンッ


今まで1度も手を出した事のなかった母が

初めて私の頬を叩いた。


「あなた何でっ……今まで頑張ってきたじゃない!!なのに何で、今更……」

それだけ言うと

母は顔を手で覆い隠し

泣き崩れた。


「ゴメンねお母さん。…でも、これが私の気持ちだから。勉強を全くしない訳じゃない。今までより、少し量を減らすだけだから」

覆われた手から漏れる

母の嗚咽。



「お母さん…ゴメンね」


私は母の横に

そっとハンカチを置き

自分の部屋へと戻った…。
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