ハツコイ☆〜真面目チャンと凶暴クンの恋物語〜
「静かに!じゃあ皆、拍手で迎えるんだぞ!おーい!入ってこーい」
皆の視線が
一気にドアへと集中する。
―――ガラガラッ
勢いよくドアが開き
1人の男のコが入って来た。
……うわ…
「今日からこのクラスに来た『白川 明和くん』だ!ほら、あいさつしろ!」
「…よろしく」
先生に背中を押され
面倒臭そうにあいさつをする。
私はその姿に
くぎづけになった。
サラサラな栗色の明るい髪。
大きな瞳。
耳には
いくつかのピアスが空いている。
長身で、華奢な身体。
一言で言うならば
“美男子”
「ちょーカッコよくない!?」
「イケメンじゃん♪」
クラスの女のコたちが
ヒソヒソと騒ぎだす。
綺麗な人だな…
私の胸は
なぜか高鳴った。