こころチラリ
「瀧本!」
いきなり耳に入る声に驚き、立ち上がる。
「はいっ!」
パソコンに集中し過ぎて呼ばれていたことに気付かなかったようだ。
慌てて課長のデスクへと駆け寄る。
周りから聞こえるクスクスという笑い声。
嘲笑の的になるのは慣れている。
でも、慣れても嬉しくなんかない。
「すみません、集中し過ぎて聞こえていませんでした。」
小さく頭を下げ、これまた小さな声でそう謝罪した。
「古賀さんもそう言ってた、気にするな。
瀧本はなんでも屋らしいな。ほかの奴等が嫌がる仕事もちゃんとこなすから、任せるならお前にしろと推薦されたよ。
慣れないから色々頼む事になる。よろしく。」
速水はそう言うとふわり、と笑った。
(わ、可愛い笑顔、、、)
厳しそうな見た目と違う一面を垣間見て、美波は少しだけ心の奥でときめくのを感じた。
けれど、封印。
ペンペン草が恐れ多いというものだ。
小さく頭を下げその場を離れた。
いきなり耳に入る声に驚き、立ち上がる。
「はいっ!」
パソコンに集中し過ぎて呼ばれていたことに気付かなかったようだ。
慌てて課長のデスクへと駆け寄る。
周りから聞こえるクスクスという笑い声。
嘲笑の的になるのは慣れている。
でも、慣れても嬉しくなんかない。
「すみません、集中し過ぎて聞こえていませんでした。」
小さく頭を下げ、これまた小さな声でそう謝罪した。
「古賀さんもそう言ってた、気にするな。
瀧本はなんでも屋らしいな。ほかの奴等が嫌がる仕事もちゃんとこなすから、任せるならお前にしろと推薦されたよ。
慣れないから色々頼む事になる。よろしく。」
速水はそう言うとふわり、と笑った。
(わ、可愛い笑顔、、、)
厳しそうな見た目と違う一面を垣間見て、美波は少しだけ心の奥でときめくのを感じた。
けれど、封印。
ペンペン草が恐れ多いというものだ。
小さく頭を下げその場を離れた。