三太郎物語
そんな鬼の姿を、岩陰からそっとのぞいていたのは、

桃太郎、金太郎、浦島太郎と、

お供の、サル、キジ、ネコでした。

太郎たちは小さな声で相談しました。

桃太郎はいいました。

「ずいぶんお酒を飲んでいるようだ」

金太郎もこそこそと、

「酔っ払っているぞ」

浦島太郎もひっそりと、

「今のうちに、宝物をこっそりもって帰ろうよ」

そうしよう、と、3人が目配せしようとした、そのとき、
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