りんご飴
俺は…俺は…
美音菜………お前の顔が好きだ。色白で透き通るような肌。
美音菜………お前の背が好きだ。背伸びしてる姿が可愛くて愛おしくて。
美音菜………お前の運動できねぇ姿も好きだ。ころんでも一生懸命、立とうとする姿がかわいくて。
美音菜………お前のすねた顔も好きだ。必死になってる姿が好きで。
美音菜………お前の怒った顔も好きだ。必死に怒ってる姿がたくましくて。
美音菜………俺はお前の笑った顔が一番好きだ。
美音菜。お前の悲しい顔だけは嫌いだ。悲しませたくない。
俺がお前を悲しませるくらいなら俺から身をひこう。
俺は、これほどもお前が好きだ。
この気持ちが交わる事はもう二度とないんのかな……。
なぁ、美音菜?
俺の目から涙が落ちた。久しぶりの涙はしょっぱかった。
「颯斗!颯斗!」
確かに聞こえたんだ。愛しいあいつの声が。
颯斗side完