はじけるピンクの恋心
「山村ー、渡辺ー!カキ氷買って来たぞ!」


カキ氷を2つ手に持った神崎。
隣にいる白木も2つカキ氷を持っていた。


「はい、山村!イチゴ味な。」


そう言ってあたしにカキ氷を手渡したのは神崎だった。


「じゃあ渡辺、はい。」


隣では白木が梓ちゃんにカキ氷を渡していた。
実は白木から貰いたかったな・・・なんて思ったりした。


それからカキ氷を食べて4人で海を楽しんだ。

あたしは浮き輪に乗ってプカプカと浮かんだ。
梓ちゃんは神崎を見つめていた。
神崎は変なカニなんか捕まえて遊んでた。
白木は神崎を呆れ顔で見ていたり。


4人で遊ぶ海は小さい頃に家族と行った時よりも比べられない程、楽しくて面白かった。


そして海からチラホラと人が帰りだした。
神崎のお父さんが経営している海の家も閉まろうとしていた。


「腹減ったなー・・・。」


遊び疲れたのか、しゃがみ込む神崎。


「じゃあ、あたし何か買って来ようか?丁度近くにコンビニがあったから。」


「おー、そりゃ助かる!ゴメンけど山村、ヨロシクな!」


「全然良いよ!じゃあ、、行ってくるね。」


そう言って水着のまま行くのは恥ずかしいからラフなTシャツと半ズボンを着て財布を持ちコンビニへと向かった。
< 10 / 73 >

この作品をシェア

pagetop