はじけるピンクの恋心
映画館は近くの大型ショッピングセンターの中にある。

行く途中には白木との会話は、ほとんどなくお互い恥ずかしさの為か頬が赤に染まっていた。


『2名様で、よろしいでしょうか?』


営業スマイルをして尋ねて来る店員さんに白木が答える。


「はい。」


『では、館内へお入り下さい。』


店員さんに言われて館内へと入る。
上映される映画は今、話題の恋愛映画だ。と言っても純愛などの分類ではなく、コメディーの様。


「あ。山村、何か飲み物いる?」


「え、あたしが買って来るよ!」


あたしの為に飲み物を買って来ようとする白木を引き止めた。
白木ばかりが気を遣っているから、あたしが買って来たいと思ったんだ。


「本当?なら俺は、ココアが良い!」


「わかった!買って来るね。」


「俺、その間に開いてる席取っとくから。」


あたしは館内を出て自動販売機がある所へ向かった。
館内では煙草を吸っている人や子連れの親子達の姿が目立った。


えっと、白木はココアって言ってたよね。

自動販売機を目の前にあたしはチャリンをお金を入れる。
白木のココアを買い、自分が飲む炭酸飲料を買った。


そして館内へと戻ろうを足を進める。


「あっ、山村!」


突然と後ろから耳に飛び込んでくる声に振り向いた。
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