はじけるピンクの恋心
ちょっと本気でヤバイかも。
手で口を押さえ息を吸ったり吐いたりして落ち着かせた。
そして後ろから聞こえる足音にも気が付かず、声をかけられた時は思わず体がビクッと反応してしまった。
「ねぇ、大丈夫?」
その声は紛れもなく白木で。
あたしは声をかけてくれた事が何よりも嬉しくて、こんなに気分が悪い状態なのに思わず笑みが零れてしまいそうになった。
「とりえあず、歩ける?」
「え?えっと・・・っ!」
ヤバイ。話すと吐きそうになる。
人の目の前で、しかも大好きな人の前で吐くなんて絶対にありえない。
あたしは白木の問いかけを首を横に振り答えた。
「じゃあ、おんぶしてやるよ。山村の家、ここからだと少し遠いよね?だから一先ず俺の家でゆっくり休んで。あ、言っとくけどやましい事なんてないからね。俺達は終わってるんだし。これは友達としてだから。」
“友達”として。
ふと前に白木から言われた“友達・・・だったら、こんな態度しない”という言葉を思いさす。あの時、友達でも何でもないと言われたと同然だったのに今は“友達”だと言ってくれた。
それだけなのに胸がはちきれるほど嬉しかった。
「俺のベッド寝てていいから。」
いつの間にか白木の家に着いていて、しかも白木の部屋のベッドで横になっているあたし。そして今頃になり湧いてくる罪悪感。
「ごっ、ごめん!わざわざこんな事してもらっちゃって・・・。」
「平気。それに目の前で座り込んでたら、放ってなんかおけないからさ。あ、水とか飲む?」
「本当にありがと・・・。お水は少しもらっていい?」
「気遣わなくて良いって。じゃあ、ちょっと取ってくるから待ってて。」
信じられない。
こんなにも普通に会話をしている。
普通に白木が話してくれる。それは当たり前だったけれど、壊れてしまったものなのに。
あたし達、ちゃんと友達に戻れてるよね。
~♪
突然鳴り響いた今流行りのノリの良い曲。そしてブーブーと響くバイブの音。
正体は部屋の中央にある黒いテーブルに置かれた白木の携帯だった。
これって電話?
誰からなんだろう、そう思いながら小窓のディスプレイに表示されている名前を見た。
手で口を押さえ息を吸ったり吐いたりして落ち着かせた。
そして後ろから聞こえる足音にも気が付かず、声をかけられた時は思わず体がビクッと反応してしまった。
「ねぇ、大丈夫?」
その声は紛れもなく白木で。
あたしは声をかけてくれた事が何よりも嬉しくて、こんなに気分が悪い状態なのに思わず笑みが零れてしまいそうになった。
「とりえあず、歩ける?」
「え?えっと・・・っ!」
ヤバイ。話すと吐きそうになる。
人の目の前で、しかも大好きな人の前で吐くなんて絶対にありえない。
あたしは白木の問いかけを首を横に振り答えた。
「じゃあ、おんぶしてやるよ。山村の家、ここからだと少し遠いよね?だから一先ず俺の家でゆっくり休んで。あ、言っとくけどやましい事なんてないからね。俺達は終わってるんだし。これは友達としてだから。」
“友達”として。
ふと前に白木から言われた“友達・・・だったら、こんな態度しない”という言葉を思いさす。あの時、友達でも何でもないと言われたと同然だったのに今は“友達”だと言ってくれた。
それだけなのに胸がはちきれるほど嬉しかった。
「俺のベッド寝てていいから。」
いつの間にか白木の家に着いていて、しかも白木の部屋のベッドで横になっているあたし。そして今頃になり湧いてくる罪悪感。
「ごっ、ごめん!わざわざこんな事してもらっちゃって・・・。」
「平気。それに目の前で座り込んでたら、放ってなんかおけないからさ。あ、水とか飲む?」
「本当にありがと・・・。お水は少しもらっていい?」
「気遣わなくて良いって。じゃあ、ちょっと取ってくるから待ってて。」
信じられない。
こんなにも普通に会話をしている。
普通に白木が話してくれる。それは当たり前だったけれど、壊れてしまったものなのに。
あたし達、ちゃんと友達に戻れてるよね。
~♪
突然鳴り響いた今流行りのノリの良い曲。そしてブーブーと響くバイブの音。
正体は部屋の中央にある黒いテーブルに置かれた白木の携帯だった。
これって電話?
誰からなんだろう、そう思いながら小窓のディスプレイに表示されている名前を見た。