はじけるピンクの恋心
「白木ー!」


そう叫んであたしも白木と同じ様に両手で水をすくいかけた。


「うわ、冷てぇ!」


そんな白木の反応が面白くて2人で顔を見合わせて笑った。


「白木さメガネは、はずさないの?」


「別に海で泳ぐって訳じゃないから、かけとく。」


白木の黒縁メガネ姿は誰が見ても見とれてしまうと思う。
メガネをはずした白木も目が大きくてカッコ良い。


「山村、夜は4人で花火しような!」


「そっか、花火があるんだよね!楽しもうね。」


確か白木と神崎が買うって言ってたっけ。
砂浜で花火なんて綺麗だろうな・・・。


そう思っていた時、後ろから梓ちゃんと神埼が走ってくるのが見えた。


「おーい、蓮ー!あっちにカキ氷があるから食おー!」


嬉しそうに神崎が指差す先にあるのは「氷」と旗が立ったカキ氷のお店だった。


「はいはい。じゃあ俺と拓也でカキ氷買ってくるよ。山村と渡辺もいる?」


白木のその言葉に甘えて買って来て貰う事にした。


「あたしイチゴ味が良いなー!」

「なら、あたしも紗奈ちゃんと一緒ので!」
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