アイドル様の秘密【上】
「家で食べるわ!!」
梓奈が突っ込む。
「わかったよ……あのさ、これもお願い。」
飛沙はそう女店員に言った。
「わかりました。では…失礼します。」
女店員が去って梓奈と七果は飛沙に詰め寄った。
「あんたいつもこんな料理食べてるの!?」
「ずるいよ!!じゃなくて……大丈夫なの!?」
「いつもじゃないよ。大丈夫。栄養はいいんだよこのお店。」
「それに……」
「それに…?」
「お待たせしました。サラダです。」
「はやっ…!!」
梓奈は運ばれてきたサラダを見つめる。
「でしょう?早いんだこのお店。」
「どうぞお先に食べて。」
灰夜は笑顔で言った。
「い、いただきます…」
そう言って梓奈はサラダを口に運ぶ。