アイドル様の秘密【上】
三章~大切なこと~
暖かさ
小さい頃から裏の世界にいて、幼い頃から汚い大人を見てきた。
たくさんの人に勘違いをされて、それでも何も言わなかった。
きっとそれは私が弱虫で、言葉に出したら壊れてしまいそうだったから……。
だけど、突然私の中で何かが動いた。
それは、君を見たから……。
あの時、不意にテレビをつけてもらえなかったら……
私は今でも自分に嘘を付いて、弱虫だっただろう…。
だから……私は一歩を踏み出して歩く。