アイドル様の秘密【上】
(やめて…やめて…もう…私じゃない…私じゃ……)
耳を塞いでうずくまる飛沙のそばに梓奈は行って言った。
「ごちゃごちゃうるせぇよ!!!優翔たちが学校を辞めるのは飛沙のせいじゃねぇだろ!!
そもそもあんた等が優翔達と一緒にいたいのは芸能人と同じ学校っていう肩書きが欲しいからなんじゃねぇのか!?」
そう梓奈が声を張って言うと静かになった。
「それに優翔が誰と恋愛したっててめぇらには関係ねぇだろうが!!!自分が選ばれなかったからって飛沙に嫉妬して罪擦り付けてんじゃねぇよ!!」
「それよりなんだ?てめぇら全員飛沙が優翔に詰め寄ったって言いてぇのかよ。
あ゛ぁ!?」
梓奈はそう言って優翔の方を向いた。
「あんたの女だろ?いいのかよこんな状態にして。」
梓奈に言われて優翔は飛沙を抱き上げ教室から出て行った。