アイドル様の秘密【上】


二人きりになった部屋は広く感じた。


「優翔……」


「……ごめん。俺のせいで飛沙が悲しい思いしてるって思ったら…このまま消えたほうがいいんじゃないかって…」


「馬鹿…っ!!優翔がいなきゃ私…」


「ごめん…」


〝ぎゅっ…〝


優翔の体温は暖かった。


「もういなくなんねぇよ…そばにいる。」


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