アイドル様の秘密【上】

「すごい顔ですよ。疲れてるんですね。」


どんなに私の態度がひどくたって神塚はいつもどおりの対応をする。


「何?さっさと言ってくれる?」


段々イライラがくる。


「レモンティーを入れました。これを飲んで落ち着いてください。本日は学校に休みを…」


〝…ガッシャァァァン!!!〝


気づけば私は神塚に向かってレモンティーの入ったカップを投げていた。


「うるさい!!誰もレモンティーが欲しいなんて言ってない!!いつもいつも自分は私を知っているみたいな態度取らないでよ!!何も知らないくせに!!」


違う…。八つ当たりなんていけない。


「飛沙さん…。私は…「私があんたに涙見せたから!?自分は特別だ。的な感情を持ってるわけ!?」


言い始めたら止まらない。


「残念ね!私は優翔しか思ってないの!!皆嫌いよ!!お爺ちゃんも!!灰夜も!神塚も元も!!皆皆嫌いよ!大っきらい!!」


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