アイドル様の秘密【上】
「…失敗…したんだね…」

灰夜は苦笑いをした。

「灰夜様ぁ…」

店長は灰夜に抱きつく。

「しょうがないよ。初めて組に関係ない子を雇ったからね。

玲、君は頑張った。俺の自慢の子さ。」

灰夜はそう言い店長、玲の髪を優しく撫でた。

「灰夜…様…?」

店員はキョトンとしている。

「君が新しい子だね?

初めまして。六条寺組の若頭、六条寺 灰夜です。

六条寺組で一番権力も持ってるのは俺の妹の飛沙なんだ。

悔しいけどあいつは人の嘘を見抜くんだ。

六条寺組はね、裏社会の帝王なんだ。

だから…君みたいな子、

一人くらい消してもなぁんにも問題は無いんだ。」

灰夜はそういい店員に近づく。

「裏…社会…?」

「どうしたい?玲は前から関係ない子も雇いたいって

言ってたからさ俺は賛成したんだよ。

だけど君は俺の大切な玲を泣かせた。消える?それとも出てく?

どっちがいい?」

「で、出ていきます…!!!」

店員はそう言い慌てて荷物をまとめ出て行った。

「玲、お疲れ様。」

灰夜はそう言って店を出て行った。
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