アイドル様の秘密【上】
「情けないぞ元都。

女性の下着姿を見たからと。」

「いや、落ち着いている神塚さんの方が可笑しいですよ!!」

元都が座りながら言う。

「元、入るときはノックしてって言ってるでしょ。」

「すいません…」

「で、なにを私に聞いて欲しいって?」

飛沙は制服のリボンを結びながら言った。

「実は…お嬢が通っている学校に転校生が来るらしいんすよ。」

「それが?転校生くらい来るでしょ。

来ちゃいけないなんて校則ないんだし。」

「違うんすよ!!その連中が…」

「龍門咲組の奴ららしいんすよ!!」

元都の言葉を聞くと飛沙と神塚の手が止まった。

「龍門咲組…。元都それは本当なのか?」

神塚が聞く。

「本当かどうかは知らないっすけど、

悪魔で噂っすよ…?」

「噂を飛沙さんの前で言うな!!

それが本当だったら俺が学校についていく!!」

神塚が怒鳴る。
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