アイドル様の秘密【上】
二章~黒龍~
話したいこと
梓奈と七果に言われて数日後…。
決めた。隠さずすべて話そう。
嫌われても、軽蔑されてもいいよ。ずっと隠している方が心が痛い。
そう気づいたんだ。
「あのさ…」
私が話し始めると、なにかを察したのか突然静かになる二人。
「私…本当は…六条寺組の娘なんだ…。」
意を決して言った言葉。
なにが飛び交うのかわからないのと、引かれると思っていた恐怖心で私の心は満タンだった。