泣いてる彼女を見つけた


じゃあ俺は、どうすればいいんだろう。



好きな女一人慰められないなんて、どうしたらいいんだろう。




「…信じなきゃよかった。男なんて」



男の目の前でなんてことを言うんだ。


「…や、あの、北島が特例なだけだから」


「どうせ吉永だってそうなんだ!私に優しい顔をして、本性ではえっちしか考えてないんだ!」


ビシッと指をさされた


「えっちは考えてない」

下心はある。
好感度を稼ぎたいとか、そういう類いだけど。


「嘘だああ…吉永も男の子だもん、あれだよ、ケダモノだよぅ…」


うぅ、としきりに涙をぬぐい始めた。

男は皆変態でごめんなさい、代表して謝りますと罪悪感が生まれた。



< 5 / 12 >

この作品をシェア

pagetop