泣いてる彼女を見つけた
じゃあ俺は、どうすればいいんだろう。
好きな女一人慰められないなんて、どうしたらいいんだろう。
「…信じなきゃよかった。男なんて」
男の目の前でなんてことを言うんだ。
「…や、あの、北島が特例なだけだから」
「どうせ吉永だってそうなんだ!私に優しい顔をして、本性ではえっちしか考えてないんだ!」
ビシッと指をさされた
「えっちは考えてない」
下心はある。
好感度を稼ぎたいとか、そういう類いだけど。
「嘘だああ…吉永も男の子だもん、あれだよ、ケダモノだよぅ…」
うぅ、としきりに涙をぬぐい始めた。
男は皆変態でごめんなさい、代表して謝りますと罪悪感が生まれた。