泣いてる彼女を見つけた


「もういい!私、レズになる!」


「…えぇ…」

だからなんでそうなるかな。


「だって女の子可愛いし、優しいし、可愛いし。
そうだよね、私ジャニーズよりもアイドルの方がずぅっと好きだし、向いてるかも!」


「ちょ、早まるなよ…女であることを捨てようとするな」


「…待てよ、そしたら私は受けなのかな、攻めなのかな」


「…俺に聞くなよ」

聞かれても困る。

でもMの気がある彼女は受けなんじゃないのかな。


「レズかあ…女子高いった方がいいのかな」

「今さら進路かえんの?三年の冬だぞ?」

「…はい、そうですね、はい」


本格的にレズの道を模索し始めたよ、彼女。


はあ、とため息をつけば、5m離れた彼女は不思議そうに俺を見てきた。


「なに?」


「あ…ううん」


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