さちこのどんぐり
その犬は相変わらず上目使いで奈津美を見ながら、全く動こうしなかった。
「心細いなぁ」
奈津美は思った。
犬はどんどん弱っていくような気がして怖くなってきた。
「早く戻ってきてくれないかな?」
奈津美がそう思っているうちに
さっきの男が近くのコンビニの駐車場に車を停めて、犬のところに戻って来た。
急いで友人に聞いた獣医に向かおうと考え、
二人で、その犬を車まで運ぼうと抱えあげようとしたとき
犬は出血し、痛がって吠えた。
もう一度試みたが、やはり同じ。
しかし、駅前通りの交差点で、夜とはいえ、まだ交通量もあり
犬がいるこの場所に車を付けることはできそうになかった。
「参ったなぁ…」
奈津美の横で男が思案にくれてると…
さっき電話で彼が怒鳴ったからなのか、その交差点にパトカーが来た。
中から制服を着た警官が降りてくる。
そして二人のもとに近づいてきた警官に事情を話すと…
「わかりました。通行車を停めて誘導しますから、この歩道に車を乗り上げて付けてください」
その警官は、そう言うと赤色灯で片側レーンの通行を停めて、
車が歩道に乗り上げて停められるよう誘導してくれた。
二人は、その警官のお陰で無事に犬を車に乗せて獣医まで運ぶことができた。
「心細いなぁ」
奈津美は思った。
犬はどんどん弱っていくような気がして怖くなってきた。
「早く戻ってきてくれないかな?」
奈津美がそう思っているうちに
さっきの男が近くのコンビニの駐車場に車を停めて、犬のところに戻って来た。
急いで友人に聞いた獣医に向かおうと考え、
二人で、その犬を車まで運ぼうと抱えあげようとしたとき
犬は出血し、痛がって吠えた。
もう一度試みたが、やはり同じ。
しかし、駅前通りの交差点で、夜とはいえ、まだ交通量もあり
犬がいるこの場所に車を付けることはできそうになかった。
「参ったなぁ…」
奈津美の横で男が思案にくれてると…
さっき電話で彼が怒鳴ったからなのか、その交差点にパトカーが来た。
中から制服を着た警官が降りてくる。
そして二人のもとに近づいてきた警官に事情を話すと…
「わかりました。通行車を停めて誘導しますから、この歩道に車を乗り上げて付けてください」
その警官は、そう言うと赤色灯で片側レーンの通行を停めて、
車が歩道に乗り上げて停められるよう誘導してくれた。
二人は、その警官のお陰で無事に犬を車に乗せて獣医まで運ぶことができた。