さちこのどんぐり
昨日の雨が嘘のように、空は青く晴れ渡っていた。
正樹を見舞いに行くため
いつもの歩道橋の下で15時に待ち合わせた結衣と浩二は
やはり、いつもの公園で、またあの日の白ネコを見つけた。
この公園を住処にして、近くで餌でも探しているんだろうか?
ネコ好きな結衣はネコが警戒しないように、ゆっくり近づいて
今日も、その頭を撫でながら
「本当にかわいい。もう飼っちゃいたいな」
それが無理なことは分かっている。結衣の親はペット反対で
彼女が小さい頃から何度も「ペットを飼いたい」とお願いしても
決して「うん」とは言ってくれなかった。
本当にひとに慣れているネコだ。
きっと最初は大事に飼われていたんじゃないかな。
そんなことを結衣が考えていると、隣にいた浩二が
「こいつは俺たちを結びつけてくれたネコだからな」
食べていたパンの欠片をネコにあげた。
正樹を見舞いに行くため
いつもの歩道橋の下で15時に待ち合わせた結衣と浩二は
やはり、いつもの公園で、またあの日の白ネコを見つけた。
この公園を住処にして、近くで餌でも探しているんだろうか?
ネコ好きな結衣はネコが警戒しないように、ゆっくり近づいて
今日も、その頭を撫でながら
「本当にかわいい。もう飼っちゃいたいな」
それが無理なことは分かっている。結衣の親はペット反対で
彼女が小さい頃から何度も「ペットを飼いたい」とお願いしても
決して「うん」とは言ってくれなかった。
本当にひとに慣れているネコだ。
きっと最初は大事に飼われていたんじゃないかな。
そんなことを結衣が考えていると、隣にいた浩二が
「こいつは俺たちを結びつけてくれたネコだからな」
食べていたパンの欠片をネコにあげた。