さちこのどんぐり
ホームへの階段を降りてすぐベンチがあり、
そこに書類カバンを置いた大森が缶コーヒーを飲んでいると…
「おかぁちゃん!ここ座れるで!座りや!」と小学生くらいの男の子が来た。
「しまった!」と思い、大森はベンチのカバンをどけた。
「ほら二人座れんでー」
母親と目が合い、
大森は座るところにかばんを置いていたバツの悪さから会釈をした。
「おっちゃん!ここ座るとこやで!モノ置いたらあかんねんで~」
「ごめんな~。ぼうず偉いな~」
「ボクもう三年生やもん」
(おい鼻水出てるぞ)
親子はそこから二つ目の明石駅で降りて行った。
それからも大森は何度かこの親子と一緒になった。
確か、その生意気な男の子の名前は「浩二」だったと記憶している。
「おっちゃん、また大きいカバン持って…仕事大変やな~」
タメ口…( ̄― ̄)
その度に浩二と大森は、よく話をするようになったが
「おかぁちゃん おかぁちゃん」言ってる浩二を
大森は、まぁまぁカワイく思っていた。
そこに書類カバンを置いた大森が缶コーヒーを飲んでいると…
「おかぁちゃん!ここ座れるで!座りや!」と小学生くらいの男の子が来た。
「しまった!」と思い、大森はベンチのカバンをどけた。
「ほら二人座れんでー」
母親と目が合い、
大森は座るところにかばんを置いていたバツの悪さから会釈をした。
「おっちゃん!ここ座るとこやで!モノ置いたらあかんねんで~」
「ごめんな~。ぼうず偉いな~」
「ボクもう三年生やもん」
(おい鼻水出てるぞ)
親子はそこから二つ目の明石駅で降りて行った。
それからも大森は何度かこの親子と一緒になった。
確か、その生意気な男の子の名前は「浩二」だったと記憶している。
「おっちゃん、また大きいカバン持って…仕事大変やな~」
タメ口…( ̄― ̄)
その度に浩二と大森は、よく話をするようになったが
「おかぁちゃん おかぁちゃん」言ってる浩二を
大森は、まぁまぁカワイく思っていた。