闇黒竜 ~1000年の時を越えて~
薄れゆく意識の狭間。
ゴーゴー唸り声をたてながら辺り一面、目の前に燃え広がっていた炎。
それが…
一瞬にして消えたてしまった---
「………ッ」
な、何があったの?
煙のせいでショボショボになってしまった瞳をなんとか見開く。
そして今現状を把握する為に、辺りを見渡した。
うっすらと白煙のみ残し焼けてしまった私の周りにある木々。
そこは先程まで、本当に火事があったのかと疑問さえ浮かぶほどに静かだ。
さっきまではあんなに勢いよく、炎が辺り一面を埋め尽くしていたと言うのに…