闇黒竜 ~1000年の時を越えて~
カッコイイ---
この辺りに住む村の人とは全然違う、まるで貴族様のように高貴な顔立ちだった。
あ、貴族様には一度もあった事はないけど多分、こんな感じだと思う。
私を心配そうにジッと見てくる、切れ長の瞳の奥はまるで黒曜石のように綺麗---
黒い大きなマントに漆黒の髪。
そしてこの世の者とは思えない程の、白陶器のような肌。
顔なんか目鼻立ちの配置がまるで神の成せる業の如く、全てが綺麗に配置されている。
ジッと食い入るように見入っていたからか…
その人は私の様子に少し眉を寄せ、そして薄い唇が開いた。