生意気毒舌年下男子
どうしよう?
言うべきだよね、これは絶対。
でも…あんなチャラい人たちに、敵うわけがない。
どうしよう……。
すると。
隣で、スッと動いた気がした。
目の前を、早乙女くんが通り過ぎ、先輩たちの所へ向かって行く。
あたしは1回牛乳を置き、早乙女くんを追いかけた。
「久遠先輩、おはようございます」
「えっ!?」
にこやか営業スマイルで、早乙女くんは話しかけた。
久遠先輩は手にメロンパンを持っている。
あれも、万引きするつもりだったのかな……?
「先輩メロンパン買うんですか?」
「えっ…」
「そう言えば先ほど、おにぎりとかパックジュース持っていましたよね?
それらはどうされましたか?」
「……ッ」
久遠先輩とその仲間たちは、お互いに顔を合わせた。