生意気毒舌年下男子
☆二瑚side☆
「転入生を紹介する」
廊下で待っていると、中から聞こえた声。
俺は静かに溜息をついた。
「入ってきなさい」
担任の合図をもらい、俺は笑顔を作って、中へ入った。
教室の中をザッと見渡すと、女子がキャアキャア言いだした。
別にいつものことだから、慣れている。
「さ、自己紹介して」
小学生かよ、と心の中で突っ込みながらも、俺は笑みをクラスメイトとなる奴らに見せた。
「早乙女です。
よろしくお願いします」
「「よろしくーっ」」
「早乙女くんの席は、あそこだよ」
「はい」
言われた席は、窓際の1番後ろ。
ま、良い席かな。
俺は言われた席に座った。