生意気毒舌年下男子







☆二瑚side☆






「転入生を紹介する」




廊下で待っていると、中から聞こえた声。

俺は静かに溜息をついた。




「入ってきなさい」




担任の合図をもらい、俺は笑顔を作って、中へ入った。

教室の中をザッと見渡すと、女子がキャアキャア言いだした。

別にいつものことだから、慣れている。





「さ、自己紹介して」




小学生かよ、と心の中で突っ込みながらも、俺は笑みをクラスメイトとなる奴らに見せた。





「早乙女です。
よろしくお願いします」

「「よろしくーっ」」

「早乙女くんの席は、あそこだよ」

「はい」




言われた席は、窓際の1番後ろ。

ま、良い席かな。

俺は言われた席に座った。







< 30 / 137 >

この作品をシェア

pagetop