生意気毒舌年下男子
雫はカツサンド、慎くんは焼きそばパンと言った、似たようなメニューにしていた。
「なぁ、幸来ちん先輩、ニコっぺ」
「どうしたの?」
「何?」
「何でそんなに2人とも真っ赤なんだ?」
「「真っ赤じゃないしッ!!」」
何故かハモッてしまい、あたしたちは顔を見合わせた。
そして同時に、顔をそらした。
「アハ、そっくりさんだね~2人とも」
「真っ赤なの、俺らしか見えないし。
何で否定なんて出来るんだよ」
楽しそうに笑う雫と慎くん。
あたしは急いで、お弁当のご飯を食べ始めた。
早乙女くんもラーメンの汁を飲んだ。
何で真っ赤になんてなっているのよ。
久遠先輩じゃないのに。
可笑しいよ、あたし。
何でこんな年下の生意気で腹黒な男子相手に赤面しているの?
早乙女くんも早乙女くんよ。
何であんなに目が泳いでいたのよ。
そんなに名前呼ばれるの恥ずかしかったの?
真っ赤な顔、見られたくなかったの?
よくわからない。
あたしも、早乙女くんも。