生意気毒舌年下男子
「好きっ……」
「は?」
「あたし、早乙女くんが…
好きなの……」
涙を沢山浮かべた瞳を、あたしは早乙女くんに向けた。
涙のせいで視界は揺れ、早乙女くんの整った顔立ちが滲むけど。
あたしはありったけの思いを、伝えた。
「寂しかったの…朝。
誰もいなくて…自転車も軽くて……。
電車の中も、守ってくれる人がいなくて、またち、痴漢されるんじゃないかって、不安でいっぱいで……。
あたし…普段はこんなに不安がらないし、泣き虫じゃないんだよ…?
それなのに、何でこんなに寂しいんだろう…。
あたし、自分自身がわからないよ……。
でも、1つだけわかるの……。
あたし、
早乙女くんが…好きなの……」