生意気毒舌年下男子
何て言ったら良いんだろうか?
「愛人?」
「あいっ…!?」
「でも母さんは認めているし…。
妾(めかけ)って言うのか?」
妾は奥さんが認めている愛人だって聞いたことあるし。
鏡花さんは妾って言い方が正しいんだろうか?
「よくわかんねーや。
俺いつも、鏡花さんのことは“あの人”って呼んでいるし」
ハハッと笑うと、幸来は目を見開いていた。
さっきから、よく驚く奴だなぁ。
「ふ、複雑だね……」
「そうか?
俺が物心ついた頃から妾はいたからな。
鏡花さんは…一体何人目だろうな?」
1ヶ月にに何回もコロコロ変わるからなぁ。
あの赤い服の人が鏡花さんなのかさえもわかんねーや。
「一子さんは…それで、良いの?」
「良いんじゃねーの?
母さんも母さんでいるし?妾」
父さんの認める、母さんの愛人。
今は一体、誰なのだろうか?
まぁ興味ないけど。