生意気毒舌年下男子







「言っちゃえば、俺が本当に母さんの子なのかどうかもわからねーし?」



逆もあり得る。

俺が本当に、父さんの子なのかもわからない。




もしかしたら、母さんと愛人の息子なのかもしれねーし。

父さんと愛人の息子なのかもしれねーし。

もしかしたら、愛人同士の子どもかもしれねーし?




でもよく母さんに似ているな、と言われるから。

母さんの息子なのだろうか?

でも父さんの愛人にも、母さん似の女はいるからな。

…よくわからねーや。







「一子さん…何の仕事しているの?」

「さぁ?
ただ住んでいる場所がかなり有名なホテルらしいからな。
そこそこ良い仕事なんじゃねーの?
それか、愛人に貢がせているのかもしれねーな」




クスクス笑いが出てくる。

幸来が寂しそうな顔を俺に向けてきた。




「何?哀れんでんの?
俺が可哀想だと思うのか?」





幸来の髪を人差し指に巻きつけると、幸来はビクッと反応した。

いきなりすぎたか?






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